*C言語* 〜6時限目〜 変数の仕組みについて・・・
〜目次〜
変数の仕組みについて
プログラムを実行する時、
プログラムはコンピュータに色々な値を記憶させながら処理していきます。
ユーザーが入力した数値を画面に出力する
という簡単なプログラムについて考えます。
コンピュータは数値を、どこかに「記憶」しておき、
画面に出力することができます。
この値を記憶するう機能は、
変数(variable)
と呼びます。
コンピュータは、
色々な値を記憶しておくために、内部に
メモリ(memory)
という装置をもっています。
「変数」とは、メモリを利用して値を記憶する仕組みなのです。
イメージとして変数は箱だと思ってください。
変数という箱に値を入れる
ように、特定の値をメモリに記憶させることができます。
変数の「名前」となる識別子
コードの中で変数を使うには、以下の手順をしなくてはいけません。
- 変数に「名前」をつける
- 変数の「型」を指定する
まず、1についてです。
変数を使うためには、
変数のためにある特定の「名前」をつけてあげる必要があります。
変数の名前はある程度自由に決定することができます。
変数の名前として使える文字や数字の組み合わせのことを、
識別子(identifier)
と呼びます。
識別子には以下のような文字でなければいけません。
- 英字・数字・アンダースコアのいずれかを使う。
- 特殊な記号を含めることはできない。
- 環境により31文字まで。
- C言語が予約しているキーワードを使うことはできない。
- 数字で始めることはできない。
- 大文字と小文字は違うものとして区別される。
上の規則に当てはまらないような識別子を考える必要があります。
基本的に、その変数にはどのような値が記憶されているのか
わかるような名前を選ぶようにします。
型のしくみについて
変数の「型」について見ていきます。
変数に記憶させる値には、いくつかの種類があります。
値の種類のことを、
データ型(date type)、または型
と呼びます。
C言語の主な基本型
変数を宣言する
変数の名前と型が決まったら、コードの中で実際に使ってみましょう。
変数を使うには、まず「変数を用意する」という作業が必要になります。
この作業のことを、
変数を宣言する(declaration)
と呼びます。
型名 識別子;
のようにして宣言します。
変数の宣言は1つの文なので、最後に;をつけます。
実際のコードでは、以下のようにして入力します。
int num;
char name;
double dnum;
変数を宣言することで、
その名前の変数をコードの中で使うことができます。
変数に値を代入する
変数を宣言することで、
その変数に特定の値を記憶させることができます。
この記憶させることを、
値を代入する(assingment)
と呼びます。
「値の代入」は用意した変数の箱に、
特定の値を入れる(格納する、記憶する)というような感じです。
代入をするには、=という記号を使用します。
num = 3;
のようにして書きます。
これで、変数numに値3を記憶させることができます。
=記号には、値を記憶させる機能があります。
実際に簡単プログラムを書いて、変数を使ってみます。
sample7.c
ーsample7の実行画面ー
変数numの値は3です。
このように「=」の記号は数学で使われるような「等しい」という、
意味ではありません。
「値を代入する」という機能を持ちます。
変数の値を出力する
変数の値を出力するためには、変換仕様を使います。
変数に代入されている値が整数の場合、
同じように%dを使います。
カンマの後には' 'や" "をつけずに変数名を記述してください。
そうすることで、変換仕様の部分に出力されるのは、
変数名ではなく、変数に代入された値になります。
7時限目で変数の続きについて書いていきます。
〜END〜