*C言語* 〜16時限目〜 for文の仕組みについて・・・
〜目次〜
for文の仕組みについて
まず私たちの生活でイメージしてみます。
「朝起きる」「歯を磨く」「風呂に入る」・・・
などのように生活の中には何かの繰り返しが存在するはずです。
C言語では、このような繰り返しの処理のことを
繰り返し文(ループ文:loop statement)
と呼ぶ構文で記述することができます。
C言語の繰り返し文には3つ種類があり、
- for文
- while文
- do〜while文
があります。
はじめに、for文について学んでいきます。
以下がfor文の記述の仕方になります。
for(初期化の式1; 繰り返すかどうか調べる式2; 変化のための式3)
文; (この文を繰り返す)
尚、for文はif文と同様にブロックを使うことで、
複数の処理を行うことができます。
実際にfor文を記述してみます。
sample31.c
ーsample31の実行画面ー
繰り返し処理をしています。
繰り返し処理をしています。
繰り返し処理をしています。
繰り返し処理をしています。
繰り返し処理をしています。
繰り返し処理が終わりました。
for文では、繰り返す回数をカウントするために変数を使います。
このコードでは、変数iを使っています。
そして以下のような手順で処理を行うことになります。
つまり、
変数iを1で初期化したあと、
条件i<=5が偽になるまで、
i++ を繰り返し、
「繰り返し処理をしています。」と出力する文を処理するのです。
変数をループ内で使う
sample31では、
繰り返しのたびに画面に文字が出力されるようにしていました。
この際に、繰り返した回数を出力してみます。
以下のコードを入力してください。
sample32.c
ーsample32の実行画面ー
1番目の繰り返しです。
2番目の繰り返しです。
3番目の繰り返しです。
4番目の繰り返しです。
5番目の繰り返しです。
繰り返し処理が終わりました。
実行画面を見てわかる通り、
ブロックの中で変数iが1ずつ増加しているのが確認できます。
for文の応用1
for文を応用したプログラムを少し書いてみます。
sample33.c
ーsample33の実行画面ー
いくつ*を出力しますか?(整数で入力)
10
**********
このプログラムを実行すると、
入力した数だけ*が出力されました。
このようにユーザーが入力した数だけ繰り返す文を、
簡単に書くことができます。
for文の応用2
次に、繰り返し文の中で変数の値を使ってみます。
1から入力した数までを順番に足し算し合計を出力する、
プログラムを書いてみます。
sample34.c
ーsample34の実行画面ー
いくつまでの合計を計算しますか?
10
1から10までの合計は55です。
このようにして、少し複雑なプログラムをfor文を用いることで
記述することが可能になります。
出力する値などを色々変えてみて、for文を作成してみてください。
次回はC言語の繰り返し処理の2個目である、
while文から始まります。
〜END〜