*C言語* 〜23時限目〜 関数の仕組みについて
〜目次〜
関数の仕組みについて
C言語で複雑なコードを書くようになってくると、
度々行わなければいけない、
一定の処理が出てくる場合があります。
そのような処理を、
その度に何度も記述するのは大変な作業になってしまいます。
そこで、C言語では
一定の処理をまとめて記述する
ことができる、
関数(function)
という機能を用意しています。
関数を使うことで、
複数の処理をひとまとめにして、
いつでも呼び出して使うことができます。
C言語で関数を使うためには、以下の2つの手順が必要です。
- 関数を作成する(関数を定義する)
- 関数を使う(関数を呼び出す)
main( )関数
プログラム全体も「ひとまとまりの処理」です。
この関数の名前は、
「main ( )」
という名前の関数です。
関数を定義する
関数を使うには、
まず最初に、コードの中で一定のまとまった処理を
指定しなくてはいけません。
これが関数を作成する作業になります。
この作業のことを、
関数の定義(function definition)
と呼びます。
関数の定義は、
ブロック内にまとめて記述します。
以下が関数の一般的な記述の仕方です。
戻り値の型 関数名(引数リスト){
文;
・・・
return 式;
}
「戻り値」や「引数」については、
あとで説明をします。
ここでは関数の大まかなイメージをしてください。
また「関数名」とは、
変数の名前と同じように、
識別子を使ってつけた関数の名前です。
関数を呼び出す
関数を定義すると、
まとめた処理をあとで利用することができるようになります。
関数を利用することを、
関数の呼び出し(function call)
と呼びます。
関数を呼び出すには、
コード中でその関数名を以下のようにして記述します。
関数名(引数リスト);
呼び出す場合には、ブロックを記述しません。
注意としては、最後にセミコロンをつけるので、
忘れないようにしてください。
実際に以下のコードで関数を使ってみます。
sample51.c
ーsample51の実行画面ー
本を売りました。
sample51のコードでは、
main( )関数の部分
sell( )関数の部分
というように2つにわかれています。
C言語ではmain( )関数から処理がはじまります。
上記のコードでも、
main( )関数の先頭部分から処理が行われます。
main( )関数の最初の文では、
sell( )関数を呼び出しています。
すると、処理の流れはsell( )関数に移り、
関数の最初の文から順番に処理が行われます。
sell( )関数内の処理は「}」がくると終了します。
関数を利用するコードでは、
以下の順番で処理が行われています。
関数を何度も呼び出す
以下のコードを入力してください。
sample52.c
ーsample52の実行画面ー
本を売りました。
もう一冊本を売ります。
本を売りました。
このようにして、
関数は何度でも呼び出すことができます。
関数に処理をまとめる
sample51や52は、
関数にまとめずにmain( )関数内に、
文を記述した方がみやすい単純なコードになります。
しかし、一定の処理が多くなるにつれ、
main( )関数に何度も記述するのは大変になります。
なので、何行にも渡る一定の処理がある場合には、
関数を作った方が、簡単で読みやすコードを、
作成することができます。
その一定の処理がわかる名前を関数名にすることで、
わかりやすいコードにすることができます。
このように関数は複雑なコードを書く際には、
欠かせないものになります。
次回では引数から学んでいきます。
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