TPY ENGINEERING VLOG

TPY ENGINEERING VLOG(C,JAVA)

*C言語* 〜23時限目〜 関数の仕組みについて

〜目次〜

 

 

関数の仕組みについて

C言語で複雑なコードを書くようになってくると、

度々行わなければいけない、

一定の処理が出てくる場合があります。

そのような処理を、

その度に何度も記述するのは大変な作業になってしまいます。

そこで、C言語では

一定の処理をまとめて記述する

ことができる、

関数(function)

という機能を用意しています。

関数を使うことで、

複数の処理をひとまとめにして、

いつでも呼び出して使うことができます。

C言語で関数を使うためには、以下の2つの手順が必要です。

  1. 関数を作成する(関数を定義する)
  2. 関数を使う(関数を呼び出す)

 

main( )関数

プログラム全体も「ひとまとまりの処理」です。

この関数の名前は、

「main ( )」

という名前の関数です。

 

関数を定義する

関数を使うには、

まず最初に、コードの中で一定のまとまった処理を

指定しなくてはいけません。

これが関数を作成する作業になります。

この作業のことを、

関数の定義(function definition)

と呼びます。

関数の定義は、

ブロック内にまとめて記述します。

以下が関数の一般的な記述の仕方です。

戻り値の型 関数名(引数リスト){

  文;

  ・・・

 

  return 式;

}

「戻り値」や「引数」については、

あとで説明をします。

ここでは関数の大まかなイメージをしてください。

また「関数名」とは、

変数の名前と同じように、

識別子を使ってつけた関数の名前です。

 

関数を呼び出す

関数を定義すると、

まとめた処理をあとで利用することができるようになります。

関数を利用することを、

関数の呼び出し(function call)

と呼びます。

関数を呼び出すには、

コード中でその関数名を以下のようにして記述します。

関数名(引数リスト);

呼び出す場合には、ブロックを記述しません。

注意としては、最後にセミコロンをつけるので、

忘れないようにしてください。

実際に以下のコードで関数を使ってみます。

sample51.c

f:id:YuyaTerayama:20180908014906p:plain

ーsample51の実行画面ー

本を売りました。

sample51のコードでは、

main( )関数の部分

sell( )関数の部分

というように2つにわかれています。

C言語ではmain( )関数から処理がはじまります。

上記のコードでも、

main( )関数の先頭部分から処理が行われます。

main( )関数の最初の文では、

sell( )関数を呼び出しています。

すると、処理の流れはsell( )関数に移り、

関数の最初の文から順番に処理が行われます。

sell( )関数内の処理は「}」がくると終了します。

関数を利用するコードでは、

以下の順番で処理が行われています。

f:id:YuyaTerayama:20180908015711p:plain

 

関数を何度も呼び出す

以下のコードを入力してください。

sample52.c

f:id:YuyaTerayama:20180908015958p:plainーsample52の実行画面ー

本を売りました。

もう一冊本を売ります。

本を売りました。

このようにして、

関数は何度でも呼び出すことができます。

 

関数に処理をまとめる

sample51や52は、

関数にまとめずにmain( )関数内に、

文を記述した方がみやすい単純なコードになります。

しかし、一定の処理が多くなるにつれ、

main( )関数に何度も記述するのは大変になります。

なので、何行にも渡る一定の処理がある場合には、

関数を作った方が、簡単で読みやすコードを、

作成することができます。

その一定の処理がわかる名前を関数名にすることで、

わかりやすいコードにすることができます。

このように関数は複雑なコードを書く際には、

欠かせないものになります。

 

次回では引数から学んでいきます。

 

〜END〜