*C言語* 〜4時限目〜 標準出力と画面について・・・
〜目次〜
標準出力と画面
通常、「標準出力」とは、「画面装置」を意味する。
ただし、OSの種類によって、標準出力を別の装置に変更することができる。
標準出力をプリンタに切り替えることができます。
このような機能のことを
リダイレクト
と呼びます。
改行の仕組みについて
printfの( )内の文字列の最後に、「\nまたは¥n」という記号があります。
この記号の意味は、
改行を行う
という意味を表しています。
(ここから統一して、¥nで説明を行います。)
¥nをつけることで、その部分で改行を行うことができます。
試しとして次のコードを実行してみてください。
sample3.c
ーsample3の実行画面ー
Hello C!
sample3
sample3ではprintfを1つの文にまとめています。
しかし、3時限目のsample2と同じように、
途中で改行されていることに注目してください。
printfの中に¥nを入れることで、
その部分で改行されるということがわかります。
反対に、¥nを入れないと改行されないため、
繋がった文が1行で表示されてしまいます。
変数仕様の仕組みについて
ここまでで画面に文字列を出力する簡単なコードについて学びました。
C言語では文字列の他に、
様々な文字や数値を扱います。
そこで、C言語の基本となる
文字・数値・文字列について学んでいきます。
はじめに次のコードを入力してください。
sample4.c
ーsample4の実行画面ー
Aは文字です。
777は整数です。
1.25は少数です。
これまでのコードでは、
printfの中に文字列を記入して画面に出力していました。
sample4では、この文字列の中に様々な文字・数値を埋め込んで
画面に出力しています。
printfは、単に文字列を出力するだけでなく、
文字列中に%◯と記述すると、その部分に、
,(カンマ)のあとの文字や数値を埋め込んで出力する
という仕組みをもっている。
%◯は
変換仕様(conversion specification)
と呼ばれている。
出力する文字や数値によって異なる記号を使う。
代表的な変換仕様として、以下のものがある。
文字の場合…%c
整数の場合…%d
小数の場合…%f
sample4では、文字・整数・小数が%c、%d、%fの部分に埋め込まれて出力される。
尚、小数は通常、小数点が6ケタとなるように出力される。
ーPoint!!ー
変換仕様を使うと、文字列中に文字や数値を埋め込んで出力できる。
文字
- 1つの文字
- 文字の並び(文字列)
の2種類に区別してみていきます。
1つの文字は文字定数と呼ばれています。
文字は、
'A'
'r'
のように、' 'で囲ってコードを記述します。
sample4の中では'A'が「文字 」になります。
日本語文字の扱いは異なる場合があるので、
ここでは英数字だけを文字として考えてください。
sample4の実行結果を見ればわかる通りに、
文字には' 'がつかないで出力されます。
文字を出力するためには、変換仕様として
%cを使います。
「%c」の部分に文字が埋め込まれて出力されるのが確認できます。
エスケープシーケンス
文字の中にはキーボードから入力できない、
特殊な文字があります。
このような文字については、¥を最初につけた2つの文字の組み合わせで
「1文字分」を表すことができます。
これをエスケープシーケンス(escape sequence)と呼びます。
以下がエスケープシーケンスです。
文字については5時限目でまた学習します。
〜END〜