TPY ENGINEERING VLOG

TPY ENGINEERING VLOG(C,JAVA)

*C言語* 〜2時限目〜 コンパイルの仕組みについて・・・

〜目次〜

 

 

コンパイルの仕組みについて

1時限目で記述したsample1は、

コンピュータの画面に

Hello World!」という文字を表示する

という処理を行うプログラムです。

ただ、ソースファイルを保存しただけでは、

すぐにプログラムを実行し、文字を表示させることはできません。

C言語で記述されたコードは、

コンピュータが直接内容を理解して処理できるように、

機械語のコードに変換する

という作業を行う必要があるのです。

C言語機械語にする作業のことを、

コンパイル(compile)

と呼びます。

この作業には、

コンパイラ(compiler)

と呼ばれるソフトウェアを使います。

 

コンパイラ実行する

コンパイルのしかたは、

使っているC言語開発環境によって異なる。

コンパイル方法については、使っている開発環境に添付されている

説明書をお読みになってください。

コンパイルを行うと、

通常ソースコードが保存されているフォルダ(ディレクトリ)に、

機械語に翻訳されたファイルが新しく作成される。

このファイルのことを、

オブジェクトファイル(object file)

と呼びます。

※エラーが表示された場合

コンパイルをしようとしたところ、

画面にエラーが表示されてオブジェクトファイルが作成できない場合がある。

こんなときには、入力したコードを見直して、間違いがないかを確認してください。

間違いを見つけたその部分を訂正して、

ソースファイルを保存して、もう一度コンパイルしてみてください。

C言語は、日本語や英語と同じように「文法」規則を持っている。

C言語の文法に従わないコードを入力すると、

コンパイラはそのコードを理解することができません。

つまり、

コンパイラソースコードを正しく機械語に翻訳できないのです。

このとき、コンパイラはエラーを表示して、

文法などの誤りを訂正するように指示を与えてくれるようになっている。

 

オブジェクトファイルをリンクする

C言語では、コンパイルが終了した後に続けて

いくつかのオブジェクトファイルをつなぎあわせて1つのプログラムを作成する

という作業を行う。

C言語では、作成したオブジェクトファイルに、

他のプログラムでも共通して使うオブジェクトファイルをつなぎあわせて、

実際実行できる形成のプログラムを1つ完成させるようになっている。

この作業は、

リンク(link)

と呼ばれている。

リンクを行うソフトウェアのことを、

リンカ(linker)

と呼びます。

リンクについては、お使いの開発環境の説明書を参考にしてください。

 

プログラムを実行する

Windowsの場合、作成されたプログラムには「sample1.exe」などという名前がつく。

Windows上のプログラムを実行する方法としては、

プログラムを表すアイコンをマウスでダブルクリックする方法などがおなじみである。

しかし、C言語のシンプルなプログラムならば、

コマンドプロンプト」と呼ばれるWindows付属の環境で動作する。

コマンドプロントには文字を表示したり、

キーボードから文字を入力するための機能となっている。

コマンドプロンプトからプログラム実行するには、

プログラムが作成されたフォルダにおいて、プログラムを入力して実行する。

プログラムの作成・実行手順について簡単にまとめておきます。

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1・2時限目のまとめ

  • プログラムは、コンピュータに「仕事」を与える。
  • C言語のコードは、テキストエディタなどに入力する。
  • C言語のコードは、大文字と小文字を区別して入力する必要がある。
  • ソースファイルをコンパイルすると、実行できるプログラムが作成される。
  • オブジェクトファイルをリンクすると、実行できるプログラムが作成される。
  • プログラムを実行すると、指示した「仕事」が行われる。

 

〜END〜